クレジットカードがカードが使えない原因として、有効期限切れやクレジットカードの破損など、様々な原因が考えられます。
しかし、クレジットカードが使えない原因が分からないと、対処できません。
クレジットカードが使えないときに対処できないと、買い物ができなくなる可能性もあります。
本記事では、クレジットカードが使えなくなる原因について詳しく解説します。
クレジットカードが使えなくなった時の対処法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
クレジットカードが使えない時の原因
クレジットカードが使えない原因は、クレジットカードの破損から有効期限切れ、クレジットカード会社の問題まで多岐に渡ります。
原因が分かっていればすぐに解決できる問題もありますが、原因を理解していないと対処するのは困難です。
クレジットカードを使う場面が、実店舗かインターネットかの違いでも、考えられる原因は違います。
使えない場面 | 主な原因 |
実店舗での買い物 |
|
インターネットでの買い物 |
|
全ての場面共通 |
|
クレジットカードが使えない状況を乗り越えるためにも、まずは原因について理解しましょう。
クレジットカードカードの破損
クレジットカードに傷がついていたり、折れ曲がったりしているなど破損がある場合、カードが使えない可能性があります。
クレジットカードには、磁気ストライプやICチップが搭載され、カードの情報が記録されています。
磁気ストライプ | カード裏側の黒い磁気帯 専用の端末にスライドさせて使用 |
ICチップ | カードの表側にある金属部分 専用端末にカードをかざしたり、差し込んだりして使用 |
磁気ストライプやICチップの部分が破損していると、クレジットカードは使えません。
クレジットカードの破損の主な原因は、以下の通りです。
- 物理的な圧力
- 磁気を発するものと一緒に保管
- 熱による破損
- 長期間使用による摩擦
クレジットカードの保存や取り扱い方法が悪いと、クレジットカードが使えなくなる可能性があるので注意が必要です。
国際ブランドが対応していない
国際ブランドが対応していない店舗では、クレジットカードは使えません。
国際ブランドとは、世界でクレジットカードを利用するための決済システムのネットワークです。
- Visa
- Mastercard
- American Express(Amex)
- JCB
- Diners Club
店舗で対応している国際ブランドは、一般的に店舗の入り口やレジの近くに掲示されています。
不明なときは、店員に聞くのが最も確実でしょう。
国や地域によって、利用できる国際ブランドは異なる傾向にあります。
国際ブランドが違うクレジットカードを、複数所持するのがおすすめです。
暗証番号の入力ミス
クレジットカードでの支払い時に、誤った暗証番号を入力すると、カードは使えません。
暗証番号の入力を複数回ミスすると、防犯のためにロックされ、暗証番号を利用した支払いができなくなります。
暗証番号を利用した支払いができない場合、暗証番号の再設定か、クレジットカードの再発行が必要です。
暗証番号の入力ミスによりクレジットカードにロックがかかった際には、カスタマーサービスに連絡しましょう。
クレジットカード情報の入力ミス
実店舗での買い物で使えて、インターネットでの買い物時のみ使えない場合には、クレジットカード情報の入力ミスであるケースがほとんどです。
カード番号 |
|
有効期限 |
|
カード名義人 |
|
セキュリティーコード |
|
クレジットカード情報の入力に少しでも誤りがあると、インターネット上でカードを利用した支払いはできません。
インターネットでクレジットカードを使用するには、全ての情報が正確に入力されているか確認するようにしましょう。
有効期限が切れている
有効期限が切れたクレジットカードは使用できません。
クレジットカードには、有効期限が定められています。
クレジットカードの有効期限は、一般的に3〜5年の範囲で設定され、有効期限切れる前に更新が必要です。
クレジットカードは、更新の手続きをする必要はありません。
一般的には、有効期限が切れる1ヶ月程度前に、クレジットカード会社から新しいカードが郵送されます。
新しいカードが郵送されたあとでも、期限内であれば古いクレジットカードも使用できます。
しかし、有効期限が過ぎると、古いクレジットカードは使えません。
支払いの遅延
支払いが遅延していると、利用金額を支払うまでクレジットカードは使えません。
クレジットカードの利用金額の支払いが遅れると、カードの利用が制限されるからです。
支払いの遅延後の支払い方法は、クレジットカード会社によって様々です。
- 指定の振込先に入金
- 指定の日までに引き落とし口座に入金
クレジットカードの利用金額の支払いが遅延すると、利用の制限以外にも様々なリスクが発生します。
- 利用制限
- クレジットヒストリーに傷がつく
- 遅延損害金の発生
クレジットカードの利用金額の支払いの遅延により使えない場合には、速やかに支払うようにしましょう。
利用限度額を超過している
クレジットカードの利用金額が利用限度額を超過していると、カードは使えません。
利用限度額とは、一定期間においてクレジットカードを利用して支払いができる最大金額のことです。
たとえば、引越しや海外旅行などのイベントで普段よりクレジットカードを利用した買い物が増えると、利用限度額を超えてしまう場合があります。
利用限度額を超えてしまうと、利用金額の支払いをするまで、クレジットカードは使えません。
クレジットカード会社に申請し審査に通ると、利用限度額は引き上げが可能です。
不正利用の検知
不正利用が検知されると、クレジットカードの利用に制限がかかり、カードが使えなくなります。
不正利用の検知は防犯上必須のシステムですが、自身のクレジットカードの使用時にも働く場合があります。
- いつもの傾向と違うクレジットカードの利用
- 海外での決済
- 短時間での多くの取引
- 登録情報以外の場所への配送
不正利用を検知した際には、一般的にクレジットカード会社からメールや電話で連絡が届きます。
自分の取引で不正利用が検知された際には、クレジットカード会社からの連絡時に事情を説明すれば、利用停止は解除されます。
クレジットカード会社の問題
クレジットカード会社のシステム障害やメンテナンスにより、クレジットカードが使用できないケースがあります。
クレジットカードが使用できない時には、カード会社のウェブサイトやアプリを確認しましょう。
クレジットカード会社の問題でカードが使用できない場合、復旧しなければ使えません。
急ぎで決済する必要がある場合、他のクレジットカードや決済方法で対応しましょう。
アカウントの停止
規約違反があった際などにはアカウントが停止され、クレジットカードが使えなくなります。
- カード名義人以外へのクレジットカードの貸与や譲渡
- 虚偽申告
- クレジットカードの現金化(換金目的での利用)
アカウントが停止されるような規約違反があった場合には利用停止や解約だけではなく、信用情報に悪影響を与えたり、法的責任を伴う可能性もあります。
クレジットカードを利用する際には、利用規約をよく読み、規約を守るように心がけましょう。
クレジットカードが使えない時の対処法
クレジットカードを使えなかったときは、原因を考えた上で出来ることから対処するのが重要です。
クレジットカードを使えないときに対処方法が分からないと、買い物などの支払いができない可能性もあります。
クレジットカードが使えない時の対処手順は、以下の通りです。
- クレジットカードの有効期限を確認
- 他の読み込み方法を実施(実店舗での取引時)
- 入力したクレジットカード情報を確認(インターネットでの取引時)
- 利用限度額を確認
- クレジットカード会社に連絡
上記の手順に従えば、クレジットカードが使えない多くの原因に対して、迅速に対処できるでしょう。
クレジットカードが使えない時の対処手順を、手順ごとに詳しく解説します。
クレジットカードの有効期限を確認
クレジットカードが使えないときは、最初にカードの有効期限を確認します。
有効期限が切れたクレジットカードは使えません。
クレジットカードの有効期限の表記は、一般的にカードの表面にあります。
ナンバーレスカードの場合は表記されていないため、専用のアプリなどで確認しましょう。
有効期限は「月/年」の順で、それぞれ2桁の数値で表記されています。
たとえば、有効期限が2024年9月末までの場合には、「09/24」と表記されているでしょう。
クレジットカードの有効期限に伴いカードが新しくなっても、カード番号は変更されません。
ただし、新しくなったクレジットカードの有効期限や、セキュリティーコードは変更されます。
有効期限に伴いクレジットカードが新しくなった場合、インターネットでの買い物などの際にはカード情報の変更が必要です。
他の読み込み方法を実施
実店舗での支払いでクレジットカードが使えないときには、他の読み込み方法を試すと、クレジットカードが使用できるケースがあります。
- 端末機にカードをスライドさせる
- 端末機にカードを差し込む
- 端末機にカードをかざす(タッチ決済)
クレジットカードには、磁気カードとICカードの2種類のカードがあります。
現在のクレジットカードは、磁気カードとICカード両方の機能を備えたカードが一般的です。
磁気カードかICカードの片方の機能が破損していても、もう片方の機能で決済できる可能性はあります。
たとえば、ICカードの機能が破損していても、磁気カードの機能が正常であれば端末機にカードをスライドさせることで決済できます。
磁気カードかICカードのどちらかの機能が破損している場合には、もう片方の機能を使って決済するようにしましょう。
片方の機能だけでは不便であれば、クレジットカードを再発行するのがおすすめです。
入力したクレジットカード情報を確認
インターネット上の支払いでクレジットカードが使えない時には、入力したカード情報を確認しましょう。
入力したクレジットカード情報が少しでも違うと、インターネット上でカードを利用できません。
クレジットカード情報の入力で間違えやすい箇所は、以下の通りです。
入力箇所 | 間違いやすい入力内容 |
カード番号 |
|
カード名義人 |
|
有効期限 |
|
セキュリティーコード |
|
クレジットカード情報を入力した際には、必ず入力内容に誤りがないかを確認するのがおすすめです。
利用限度額を確認
クレジットカードが使えないときには、利用金額が利用限度額に達していないか確認してください。
利用金額が利用限度額を超えると、クレジットカードは使えません。
クレジットカードの利用限度額は、以下の手段で確認できます。
- クレジットカードのアプリや会員向けのサイト
- カスタマーサービスへの電話
- 利用明細
利用限度額を超えている場合、利用料金を支払うか、利用限度額を引き上げなければクレジットカードを利用できません。
クレジットカードの利用料金は、前払いも可能です。
料金の前払いを希望する際には、カスタマーサービスに問い合わせてみましょう。
クレジットカード会社に連絡する
上記に挙げた対処法を実施してもクレジットカードが使えない場合、クレジットカード会社に連絡しましょう。
クレジットカード会社に問い合わせると、使えない原因について回答してくれます。
カスタマーサービスの連絡先は、一般的にはクレジットカードに記載されています。
クレジットカードに記載されていない場合には、ウェブサイトなどで確認しましょう。
クレジットカード会社によっても異なりますが、カスタマーサービスは24時間対応で、通話料無料の場合が多いです。
どうしてもクレジットカードを使えない原因が分からないときは、カスタマーサービスに連絡するのがおすすめです。
「クレジットカードが使えない!」を回避する方法
「クレジットカードが使えない!」という事態にならないためには、普段から使えなくならないように気をつけるのが重要です。
クレジットカードが使えない事態を回避する方法を紹介します。
クレジットカードを使用して快適な生活を送るためにも、参考にしてください。
支払いの遅延を避ける
クレジットカードが使えない事態を避けるためにも、毎月決まった日付に支払いができるように気をつけましょう。
支払いの遅延は、クレジットカードが使えなくなる大きな原因の一つです。
クレジットカードの支払いの遅延を避けるためには、以下のような対策が有効です。
- 支払い口座を給料の振り込み口座にする
- こまめな利用明細の確認
- 支払日のカレンダーやスケジュール帳への記載
- 引き落とし日のお知らせサービスの利用
毎月決められた日付に引き落としをするためにも、口座の残高不足にならないように注意しましょう。
クレジットカードの有効期限を把握する
クレジットカードが期限切れにならないように、有効期限は必ず把握しましょう。
有効期限の1ヶ月程度前になると、新しいクレジットカードがカード会社から発送されます。
特に更新の手続きなどは必要ありません。
有効期限が近づいても届かないときには、以下のような原因があります。
- 登録している住所の情報が誤っている
- 期限内に配送を受け取れなかった
- 更新時の審査に落ちた
有効期限の1ヶ月前になっても新しいクレジットカードが届かないときには、カスタマーサービスに連絡するようにしましょう。
事前に利用限度額の増枠を申請する
大きな出費の予定がある時には、事前に利用限度額の増枠を申請するのがおすすめです。
たとえば、引越しや海外旅行など、事前にまとまった出費が予測される場合もあるでしょう。
まとまった出費の前に利用限度額の増枠を申請すれば、利用限度額の超過によりクレジットカードが使えなくなるリスクが回避できます。
利用限度額の引き上げには、継続的な増枠申請と一時的な増枠申請があります。
継続的な増枠申請 |
|
一時的な増枠申請 |
|
出費が予定されている期間だけ利用限度額を増枠したい場合には、一時的な増枠申請がおすすめです。
利用限度額の増枠申請は、カスタマーサービスへの電話やアプリ、会員向けサイトなどで申請できます。
審査により、1週間程度の期間が必要な場合もあるため、利用限度額の増枠は時間に余裕を持って申請しましょう。
クレジットカードが破損しないように保管する
クレジットカードの読み取りエラーを防ぐため、カードが破損しないように気をつけて保管するのも重要です。
クレジットカードが傷つくと、端末機で読み取れなくなります。
クレジットカードを傷つけないためにも、以下の注意点に気をつけるようにしましょう。
- スマホなど磁気の強いものと一緒に保管しない
- 直射日光や高温は避ける
- 折れ曲がったり圧力がかからないようにする
- クレジットカード同士を重ねて保管しない
- 水で濡れたときはすぐに拭き取る
クレジットカードの磁気ストライプやICチップが破損しないように、気をつけて保管しましょう。
カード番号や暗証番号の管理を徹底する
不正利用によりクレジットカードが使用できなくなるのを防ぐため、カード番号や暗証番号の管理を徹底しましょう。
- 絶対に他の人に教えない
- 暗証番号は定期的に変更する
- 公共のWifiでのカード番号や暗証番号の入力を避ける
- 暗証番号に生年月日や電話番号などは使用しない
クレジットカードのカード番号や暗証番号が流出すると、不正に利用される可能性があります。
不正利用により不正利用の検知が働くと、クレジットカードが使用できなくなります。
不正利用を防止するためにも、カード番号や暗証番号は厳重に管理しましょう。
他の決済手段を用意する
「クレジットカードが使えないのに現金もない」という事態に備えて、クレジットカードとは別の決済手段を用意しておきましょう。
クレジットカード以外の決済手段には、以下のような手段があります。
- デビットカード
- SuicaやPASMOなどの電子マネー
- PayPayや楽天ペイなどのQR決済
インターネットでの買い物の際にも、デビットカードはクレジットカードと同じように使用できるのでおすすめです。
インターネットの買い物で、電子マネーやQR決済が利用できるサイトも徐々に増えてきています。
複数のクレジットカードを所有する
クレジットカードが使えない事態も考えて、複数のクレジットカードを所有するのがおすすめです。
いくら注意していても、クレジットカードが使えない事態に遭遇する可能性はあります。
クレジットカードが使えない時に焦らないためにも、メインのクレジットカードとは別のクレジットカードを所有するようにしましょう。
2枚目のクレジットカードは、メインのクレジットカードとは異なる国際ブランドのカードにするのがおすすめです。
メインのクレジットカードの国際ブランドが店舗で対応していない時にも、使用できるからです。
複数のクレジットカードを所有して、もしもの時の備えにしましょう。
クレジットカードが使えないときは焦らず対処しよう
買い物などの場面でクレジットカードが使えないと、誰でも焦ってしまうものです。
クレジットカードが使えない事態に備えるためにも、使えない原因や対処法を理解するのは重要です。
クレジットカードが使えないときには、以下の対処手順に沿って対応してみてください。
- クレジットカードの有効期限を確認
- 他の読み込み方法を実施(実店舗での取引時)
- 入力したクレジットカード情報を確認(インターネットでの取引時)
- 利用限度額を確認
- クレジットカード会社に連絡
クレジットカードが使えない時に備えて、複数のクレジットカードを所有するのも有効です。
本記事を参考にして、クレジットカードを利用し快適な生活を送ってください。