ウォーターサーバーは、いつでも冷水や温水が利用できるため、契約を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、「ウォーターサーバーを契約したいけど電気代が心配」「1日中稼働しているから電気代が高いかもしれない」と心配している方もいるはずです。
ウォーターサーバーを利用するには、利用料や水の代金に加えて、電気代が必要になります。
本記事では、ウォーターサーバーの電気代の詳細に加えて、電気代を節約する方法についても解説します。
ウォーターサーバーを契約しようか迷っている人はもちろん、ウォーターサーバーの電気代を節約したい人も参考にしてください。
ウォーターサーバーの1ヶ月あたりの電気代は500円〜1,000円程度
ウォーターサーバーの1ヶ月あたりの電気代は、一般的に500円〜1,000円程度と言われています。
24時間いつでも冷水や温水を利用できる割には、電気代は高くありません。
ヒーターやコンプレッサーが常に駆動しているわけではなく、一定の温度に達すると駆動が止まるシステムになっているからです。
また、断熱性能に優れているため水を適切な温度に長時間保つことができ、頻繁に加熱や冷却する必要がありません。
ウォーターサーバーは24時間駆動している割には、電気代が高くない家電と言えます。
各メーカーのウォーターサーバーの電気代
ウォーターサーバーには多くのメーカーの商品があり、それぞれ電気代は異なります。
代表的なウォーターサーバーの電気代の目安は以下の通りです。
商品名(販売メーカー) | 1ヶ月あたりの電気代 |
smart プラス Next(コスモウォーター) | 約256円(エコモード使用時) |
amadanaスタンダードサーバー(プレミアムウォーター) | 約1,000円 |
スリムサーバーⅢ ロングタイプ(プレミアムウォーター) | 約500円(エコモード使用時) |
tall(every frecious) | 約360円(スリープモード、エコモード使用時) |
ウォータースタンド(ピュアライフ) | 約462円(節電モード使用時) |
dewo(FRECIOUS) | 約330円(スリープモード、エコモード使用時) |
アクアスリム(アクアクララ) | 約1,000円 |
商品によって月々の電気代の目安に違いはありますが、1,000円以内の商品が多くなっています。
電気代が安いウォーターサーバーは、エコモードを搭載しているものが多いです。
電気代を安くしたい方は、エコモードやスリープモードを搭載している商品を選ぶと良いでしょう。
卓上型のほうがスタンド型よりも電気代は高い
スタンド型と卓上型を比較した場合、電気代はスタンド型の方が安い傾向にあります。
商品名(メーカー名) | 1ヶ月あたりの電気代 |
スリムサーバーⅢ ロングタイプ(プレミアムウォーター) | 約500円(エコモード使用時) |
スリムサーバーⅢ ショートタイプ(プレミアムウォーター) | 約630円(エコモード使用時) |
tall(every frecious) | 約360円(エコモード、スリープモード使用時) |
mini(every frecious) | 約410円(エコモード、スリープモード使用時) |
dewo(FRECIOUS) | 約330円(スリープモード、エコモード使用時) |
dewo mini(FRECIOUS) | 約490円(スリープモード、エコモード使用時) |
卓上型のウォーターサーバーは、サイズが小さいため断熱材を入れるスペースが少なく保温性能が劣るため、電気代が高い傾向にあります。
使用目的や置くスペースの都合はあるかと思いますが、電気代の観点からみると、スタンド型の方が優れていると言えるでしょう。
ウォーターサーバーは電気ポットや電気ケトルと比較しても電気代は高くない
電気ポットや電気ケトルなどの電化製品を比較しても、ウォーターサーバーの電気代は決して高くはありません。
電気ポットはお湯を沸騰させて、保温もできる電化製品です。
電気ケトルには保温機能がありませんが、お湯を沸騰できる電化製品になります。
電気ポットと電気ケトルそれぞれの1ヶ月当たりの電気代は以下の通りです。
商品 | 1ヶ月あたりの電気代 |
電気ポット | 約600円 |
電気ケトル | 約360円 |
※電気ケトルは1日に3回お湯を沸かすと想定
保温機能がない分、電気ケトルの電気代は安くなっています。
しかし、1ヶ月の電気代が500〜1,000円であるウォーターサーバーと比較すると、特に電気ポットとは大きな金額の差はありません。
沸かす手間をかけずにお湯を使用できるのを考えると、ウォーターサーバーはお得な電化製品だとも言えます。
ウォーターサーバーの電気代を節約する方法
ウォーターサーバーの電気代を節約する方法を6つ紹介します。
- エコモードのあるウォーターサーバーを選ぶ
- 電源を切らない
- 熱を発生させるものを近くに置かない
- 外気のさらされる場所に置かない
- 壁から10cm離して設置する
- 定期的に掃除する
誤った方法でウォーターサーバーを使用すると、電気代は通常より高くなってしまいます。
正しい方法で利用したり、ちょっとした工夫をすると、電気代を節約できます。
上記の節約法を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
エコモードのあるウォーターサーバーを選ぶ
エコモードなどの省エネ設計が搭載されているウォーターサーバーを選ぶと、電気代を安く抑えられます。
エコモードとは、加熱や冷却温度を変更することで、消費電力を抑える機能を指します。
エコモードは家にいない時や、寝ている時間に使用するのがおすすめです。
電気の節約のため温度を低く設定しているので、温水が緩く感じることがあるからです。
切り替えるのが面倒だと感じられる方は、エコモードの切り替えの時間設定ができるウォーターサーバーを選ぶと良いでしょう。
電源を切らない
ウォーターサーバーの電源を切ると、電気代が上がってしまう可能性が高いです。
ウォーターサーバーの電源を切ると水の温度が常温に戻ってしまうため、冷却や加熱のために、余計な電気代が必要になるからです。
ウォーターサーバーの電源を切ると電気代が高くなる以外にも、様々な不具合が発生します。
- 電気代が高くなる
- 細菌が発生しやすくなる
- 故障のリスクがある
電源を落とすと、電気代が高くなる以外にも多くのリスクがあるので、極力ウォーターサーバーの電源は切らないようにしましょう。
熱を発生させるものの近くには置かない
熱を発生させるもののそばにウォーターサーバーを置くと、電気代が高くなってしまいます。
熱を発生させるものには、以下のようなものがあります。
- 暖房器具(ストーブ、ヒーターなど)
- 調理家電(オーブントースター、電子レンジなど)
- エアコンの出口や直接風が当たる場所
- パソコンやテレビ
- 床暖房
- 直射日光の当たる場所
熱を発生させるもののそばにウォーターサーバーを置くと、様々なデメリットが発生します。
- 電気代が高くなる
- 水の品質が低下する
- 故障のリスクがある
電気代が高くなるだけでなく、様々なデメリットがあるので、ウォーターサーバーは熱を発生させるもののそばに置かないようにしましょう。
温度が一定の場所に置く
ウォーターサーバーは、エアコンがあるような、なるべく温度が一定になりやすい場所に置くと、電気代の節約につながります。
温度が変化しやすい場所に置くと、ウォーターサーバーの水の温度が変化し、電気代が高くなる可能性が高いからです。
ウォーターサーバーの中の水の温度が変化すると、ヒーターやコンプレッサーを頻繁に駆動しなければならず、電気代が上がってしまいます。
外気のさらされる場所としては、玄関のそばなどがあります。
壁から10cm離して設置する
ウォーターサーバーは、壁などの障害物から10cm以上離して設置することで、電気代の節約ができます。
壁などの障害物の近くにウォーターサーバーを設置すると、ウォーターサーバーの効率的な排熱の妨げになり、水の温度が上がってしまうからです。
ウォーターサーバーを壁から離して設置しないと、電気代が高くなる以外にも、様々なデメリットがあります。
- 電気代が高くなる
- 壁にカビが発生しやすい
- 故障のリスクがある
ウォーターサーバーのサイズに加え、壁などから10cm以上離すことを想定して、設置する場所を考えましょう。
定期的に掃除する
掃除などのメンテナンスを定期的に実施しないと、ウォーターサーバーの電気代が高くなる可能性があります。
特に背面部分にたまったほこりを、定期的に掃除すると、電気代の節約ができます。
背面の排熱部にたまったほこりが排熱の妨げとなり、水を冷却するために、余分な電力が必要になるからです。
ウォーターサーバーは水が入っていると大変重く動かすのが大変なため、水の交換のタイミングで、背面の掃除をするのがおすすめです。
ウォーターサーバーの電気代に関するよくある質問
ウォーターサーバーの電気代に関するよくある質問をまとめました。
ウォーターサーバーの電気代について、気になる方はぜひ参考にしてください。
ウォーターサーバーの電気代は一定ですか?
ウォーターサーバーの電気代は、外気温によって変動します。
夏の暑い時期であれば、冷水の温度を維持するのに余分な電力が必要です。
逆に冬の寒い時期には、温水の水温を維持するのに多くの電力を必要とします。
季節によってウォーターサーバーの電気代は異なり、特に夏と冬の時期には電気代は多くなる傾向にあります。
しかし、季節による電気代の変動はそこまで大きくないため、問題視する必要はありません。
季節による電気代の変動が気になるのであれば、なるべく外気温が一定の部屋にウォーターサーバーを置くのがおすすめです。
電気代がかからないウォーターサーバーはありますか?
電気を必要としない常温水のみ利用できるものであれば、電気代がかからないウォーターサーバーもあります。
たとえば、ウォータースタンドのナノラピアメイトであれば、電源を繋がなくても利用できます。
- 電源が必要なく、電気代がかからない
- 水道直結型
- 3段階のフィルターで水道水を濾過
- 幅130mm、奥行き410mm、高さ308mmのコンパクトサイズ
- レンタル料金2,200円/月(税込み)
冷水よりも常温水を飲む機会が多い人は、電気代がかからない常温水のウォーターサーバーもおすすめです。